[レポート]AWS Cloud Roadshow 2016札幌 :AWS とエンドユーザーの信頼関係で情報の価値が変わる #AWSRoadshow
はじめに
今回の記事は2016/10/12(水)に開催されたAWS Cloud Roadshow 2016 札幌 のスペシャルセッション「AWS とエンドユーザーの信頼関係で情報の価値が変わる」のレポートになります。 スピーカーはJAめむろ 管理部管理経理課の山口 正広氏です。
JAめむろ様のこれまでシステムの歴史
- 平成11年
- JAめむろのシステム
- GIS 咲く付けシステムを稼働
- 平成14年
- リモートセンシング技術
- 衛星画像から解析して小麦生育を把握する
- 平成25年
- ICTを利用した技術支援システム GoodTiming稼働
- 平成26年
- MCPCAward 2014 モバイルパブリック賞受賞
- 平成27年
- ペーパーレス、ワークフロー、勤怠システム稼働
- ICTに対応している
クラウド導入前の取り組み
小麦の収穫
小麦の収穫を例として、ご説明頂きました。
- ハンディターミナルで小麦収穫を入力、収穫量が記載されたレシートを発行して運搬トラック運転手に渡す
- 運搬トラックがJAめむろ受け入れ所に到着
- 運転手からレシートを渡して積荷内容を確認
課題
- レシートが汚れ、紛失で読みづらいことがあった
- トラックの収穫現場から戻るタイミングが分からない
クラウド導入後に解決した課題
- レシートでの運用をNFCカードに置換えられたことでレシートの汚れ、紛失による読み取り問題がなくなった
- ハンディターミナルをタブレットに置換え、NFCを読み取りサーバー情報と照会
また、クラウド導入によって、以下の点に対応することが可能になった
- レシートからデータ通信にすることでペーパレス化に成功
- 運搬トラックの到着情報が分かる
- 作物(小麦)の品質状況が見える
クラウド検討のきっかけ
- これまでのシステム環境に対しての考え方を変える → 何が出来るかではなく何をすべきかを考える
- 今の時代では品質や性能では差別できない時代にある → 差別化の基準 → サービスが顧客価値を支配する
- 今までの業務を引き継いで満足している → 自ら仕事を作り出す
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クラウドはどうなんだろう?コスト高い?難しい?不明点が複数点上がっていた。
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いろいろな人と出会って、目標設定をしてやろうとした
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当時、クラウドは雲、空と表現されていた
- 私たちは天空(クラウド)から地上の全てを把握することが可能となり、モバイル技術やICTの導入で
高度な農業支援プラットフォームが必要と考えた。
- この考え方から、複数のクラウド業者を比較してAWSになった - 決め手となったのは、エンドユーザー視点から見て「地球上で最もお客様を大切する企業」を掲げているAWSが考え方が「お客様のため」であり、 JAめむろとして「生産者、消費者のため」という考え方にマッチしていた
AWSを使用するにあたって
AWSプレミアコンサルティングパートナーと協力してAWSの導入を進めていった。
導入を進めるにあたり、以下の印象を受けた。
- イメージを口頭で伝えたら、すぐに要件定義資料が送られる
- 情報収集が早く、技術力・提案力に優れている
- 情報を共有・技術の公開などを行っている
業務系をクラウド利用できるか?
速度、障害、保守、セキュリティにおいて不安がつきものだった。 しかし、AWSプレミアコンサルティングパートナーと相談することでクラウドへの環境移行が実現した。 構成面もシンプルな構成の環境となった。
クラウドのポイント
AutoScalingなどの柔軟性、インスタンスタイプの選択などのチューニングが自由自在に扱える点が大きい
台風被害で考えるクラウドの優位性
今年の8月下旬から立て続けに台風が多く、芽室町にも被害が出ていた。
一番影響が大きかったのは川沿いの生産者が大被害を受け、育て上げた作物が流される、土も流されるといった影響を受けたが、
復旧作業を一生懸命対応している
このような状況に対して、クラウドの優位性は主にBCP(事業継続計画)を考えた時、複数のロケーションが利用できるクラウドが推奨される BCPを作成するにあたって多くの懸念点があるが、クラウドを導入することで根本的に懸念を払拭することが出来る - 拠点による災害被害 - 万が一の可能性による被害 - 通信障害による被害 - 利用拡大への対応 - 災害への対応
AWSを利用して感じたこと、今後の展望
- JAWS-UGユーザー同士が学び合える
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JAWS-UGを通して、多くのユーザーと技術について学び合える
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AWSの数あるサービス組み合わせを利用するかAWS上で定位供するIT企業サービスを利用するか独自サービスをAWS上で構築するかを判断する必要がある
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AWS IoTボタンDashなどは利用方法に寄ってエンドが利用できる
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AWSパートナーのベストプラクティスを期待